ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コースでは、英米独仏の言語圏における古典から現代カルチャーまでを対象に、多様な視点から言語文化を分析・研究します。英語学・言語学、イギリス文学、アメリカ文学、ドイツ文学、フランス文学の分野があります。人間の認知や、社会・文化との関わりから、言語の仕組みを探る研究、ジェンダーの視点から広く言語文化を考察する研究、テクストの解釈を通じて人間文化の深い理解へと至る文学研究などがあります。
- POINT.01
奈良で学ぶ
外国語・外国文学世界に知られた古都、奈良を拠点にヨーロッパ・アメリカの言語文化を学び、国際的な感覚を養います。
- POINT.02
テクストの精緻な
読解と分析しっかりとした語学力をもとに、多様なテクストや言語活動を読み解き、分析する力を養います
- POINT.03
幅広い視野の形成
欧米の複数の言語文化を学ぶことで、幅広い視野を養います。
スタッフと研究分野
- 教授市川 千恵子
イギリス文学・文化
- 教授齊藤 美和
イギリス文学・文化
- 教授須賀 あゆみ
英語学、言語学
- 教授マーク・スコット
Modern American Poetry and Elizabethan Prose
- 教授高岡 尚子
フランス文学/ジェンダーと文学
- 教授竹本 憲昭
アメリカ文学
- 教授イザベル・トノムラ
フランス文学
- 教授中川 千帆
アメリカ文学、ゴシック小説
- 教授トーマス・ハックナー
日本文学
- 教授吉田 孝夫
ドイツ文学、民衆文化論
- 教授吉村 あき子
英語学、言語学
- 准教授児玉 麻美
ドイツ文学
- 准教授笹本 涼子
英語学、 言語学、 レセプション研究
- 講師森田 俊吾
フランス文学、フランス詩
- 助教奥西 豊子
イギリス文学・文化
※ 教授・准教授でそれぞれ50音順
カリキュラムについて
授業科目は大きく【概論】【講読】【演習】【コミュニケーション】【特殊研究】に分かれています。
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概論
言語学や英・独・仏語圏の「文学」や「言語文化」について、基礎的な知識を身につけます。
英語学概論、表象文化論概論、イギリス言語文化史概論、アメリカ言語文化史概論、ドイツ言語文化史概論、フランス言語文化史概論など -
講読
文献を詳細に読み解きながら、調査・考察・読解の基礎を養っていきます。
アメリカ地域文化論講読、イギリス文学テクスト論講読、フランス文学テクスト論講読、ドイツ地域文化論講読、英語学講読など -
演習
各国語のさまざまなテクストに触れながら、自身の力で調査・解釈する道筋を学び、実践します。
英語対照論演習、ドイツ文学テクスト論演習、アメリカ文学テクスト論演習、フランス文学テクスト論演習、イギリス文学テクスト論演習など -
コミュニケーション
英語・ドイツ語・フランス語の高度な運用能力を身に付けます。
英語コミュニケーション、ドイツ語コミュニケーション、フランス語コミュニケーションなど -
特殊研究
諸学問の先端に触れながら、自身の知的視野を広げていきます。
英語分析論特殊研究、フランス語表現論特殊研究、ドイツ文学テクスト論特殊研究、イギリス地域文化論特殊研究、アメリカ文学テクスト論特殊研究など
卒業論文の例
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英語学・言語学
- On the Use of Zenzen in Positive Sentences
- A Contrastive Study of the Irony Markers: Ironically and Hinikunakotoni
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イギリス文学
- A Study of Doctor Faustus: Marlowe’s View of Humanity
- Eyes as Windows of the Soul: A Study of Wuthering Heights
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アメリカ文学
- Women’s Freedom in The Awakening
- A Study of The Great Gatsby
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ドイツ文学
- E・T・A・ホフマン『砂男』における鏡のモチーフ
- 魂とゲットー ―マイリンク『ゴーレム』における自己の浄化
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フランス文学
- コルネイユ『舞台は夢』について ―舞台幻想と観客
- ジュール・ヴェルヌ『二十世紀のパリ』における芸術
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さまざまな分野で
活躍する卒業生たち
卒業後の進路は、各地の中学・高校の英語科教員のほか、国家・地方公務員、新聞社、出版社、商社など、職種は多岐にわたっています。
また、中学・高校教諭専修免許状の取得を目指す人、そして卒論を書くうちにもっと研究したくなった人などには博士前期課程(2年)への進学を勧めています。
奈良女子大学のすばらしい環境で、高度な語学力と異文化の教養を身につけた学生たちが、新しい時代の開拓者として評価されています。