日本アジア言語文化学コースでは、日本・中国など東アジア全体の言語文化を広い視野で学んでいきます。地域・時代・ジャンル・流派・作家など、さまざまな切り口から、具体的に「読む」という作業を通してその特質を明らかにしていきます。言語活動という観点から日本そしてアジアの文化を考えることができる素材なら、すべて私たちの研究対象になるのです。
- POINT.01
テキストの読解
文学作品や文献資料を深く精確に読み解く力を養います。
- POINT.02
資料を扱う
手法の習得さまざまな言語活動を扱うために必要な知識を身につけ、ことばそのものや、作品、資料の性質を理解し、適切に調査、分析するための手法を学びます。
- POINT.03
幅広い視野の育成
アジアの言語文化を、時代やジャンルをこえて考察することで、幅広い視野を養います。
スタッフと研究分野
カリキュラムについて
授業科目は大きく【概論】【講読】【演習】【特殊研究】に分かれています。
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概論
日本・中国の「文学」や「言語文化」について、さまざまなテーマから広い視野を身につけます。
日本言語文化学概論、中国言語文化学概論、国語史概論、国語学概論、中国語学概論など -
講読
文献を詳細に読み解きながら、調査・考察・読解の基礎を養っていきます。
上代国文学講読、中古中世国文学講読、中世近世国文学講読、近代国文学講読、国語学講読、中国文学講読など -
演習
1・2年時に養った基礎力を応用しながら、自身の力で調査・解釈していきます。
上代国文学演習、中古中世国文学演習、近代国文学演習、国語学演習、中国文学演習、中国語学演習など -
特殊研究
諸学問の先端に触れながら、自身の知的視野を広げていきます。
上代国文学特殊研究、中古中世国文学特殊研究、近代国文学特殊研究、国語学特殊研究、中国文学特殊研究、中国語学特殊研究など
卒業論文の例
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国文学
- 柿本人麻呂歌集歌「朝月日向」考
- 平安・鎌倉期における「反魂香」の受容――『朗詠百首』を通して
- 『清少納言松嶋日記』研究
- 太宰治「ろまん燈籠」の構造――描き出される入江家
- 古井由吉『聖』における〈狂気〉の表現
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国語学
- 「らしい」「みたい」「っぽい」の認知枠組みとその用法
- 富山方言における「あたる」について
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中国文学
- 狐の表象からみる『閲微草堂筆記』の「志怪」――『聊斎志異』との比較を中心に
- 李商隠詩における「嫦娥奔月」
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中国語学
- 中国語における訳語の選択――映画タイトルの翻訳をめぐって
さまざまな分野で
活躍する卒業生たち
中学・高校の国語科教員のほか、国家・地方公務員、出版・交通・観光・金融・製造・小売等の各種企業、大学職員や神社仏閣など、卒業生の職種は多岐にわたっています。
教員専修免許状の取得を目指す人や、卒論を書いているうちにもっと時間をかけて学びたくなった人は、博士前期課程(2年)に進学して、より専門的な学問を修めます。さらに博士後期課程(3年)に進んで、博士学位論文を執筆し、研究者の道を歩む人もいます。