子ども教育専修プログラムは、幼稚園・小学校教諭を養成するためのプログラムです。幼児教育・初等教育に関する知識・技能を習得するとともに、人間科学科での専門的な学修を通して現代社会における教育問題や教育実践に関わる問題を論理的かつ批判的に洞察し思考する力を身につけ、これからの社会と文化の創造に教育の立場から貢献できる教員を育てることを目的としています。
本プログラムは教員養成を主たる目的とした大学とは異なり、いわゆる教職科目(プログラム専門科目)だけでなく、1年次には語学や教養科目に加え、文学部の幅広い科目(学部共通科目)を履修します。2年次から哲学・倫理学、教育学、音楽教育学、身体文化学、心理学の諸分野の専門的な学修を開始し、3年次でのコース選択(教育学・人間学コースまたは心理学コース)後は、それぞれのコースの演習などを履修し、4年次には専門分野で卒業論文を作成します。
本学附属学校園との連携も本プログラムの大きな魅力です。 3年次より始まる教育実習を、100年以上の歴史があり、数多ある全国の大学附属の中でも特に有名な附属幼稚園と小学校で行うことで、子どもの豊かな未来を創造する教師としての資質と高度な指導法を身につけることができます。さらに教育実習だけではなく、プログラム科目、特殊研究、実習・演習等の授業でも、附属学校園の子どもや教師と日常的に触れあい、教員としての心構えや楽しさを実感できます。
本プログラムで学ぶためには、学校推薦型選抜によって入学する必要があります。一般選抜、特別選抜で入学した人は、本プログラムで学ぶことは出来ません。
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POINT.01
総合大学の
文学部から幼稚園・
小学校教諭へ幼小免許が取れる国立大学で、大学院博士後期課程のある総合大学は本学のみ。人文社会系・理工系の学友と学びます。文学部の様々な専門科目を履修して、教職に活かすことも可能です。
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POINT.02
教育界をリードする
附属学校園で
現場実践を学ぶ教育界で高く評価されている附属学校園で、教育実習だけでなく、日常的に見学やスクール・サポートができます、そして、理想の教育実践を学ぶことができます。
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POINT.03
高度な教育職そして
教育研究者への道大学院では、専修免許状取得はもちろん、教育研究に参加して高度な教育専門職者への学びができます。博士後期課程に進学して、教育研究者を目指すこともできます。
主な担当科目
カリキュラムについて
授業科目は大きく【プログラム科目】【概論】【実習・演習】【特殊研究】に分かれています。
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プログラム科目
幼稚園・小学校教諭になるために必要な科目が卒業要件科目となっています。人間科学科の教員だけではなく、附属学校園で日々実践に関わっている熟練の教師による魅力的な科目が揃っています。
教職論、教育原理、教育心理学、道徳教育の理論と実践、総合的な学習の時間の理論と実践、特別活動論、幼児理解の理論と方法、教科・領域に関する科目、初等教科教育法・保育内容指導法など -
概論
文学部のさまざまな学問分野に触れます。
教育史概論、音楽概論、社会・集団・家族心理学、発達心理学など -
実習・演習
人間科学科の2つのコースで必要な知識や方法を身につけ、自らの専門を深めていくことにつなげます。
教育学・人間学コース:教育学・人間学実習、哲学演習、教育史演習、研究演習、卒論演習など
心理学コース:心理学実験、心理学測定検査法実習、研究演習、卒論演習など -
特殊研究
人間科学科の諸分野について深く学びます。
教育学・人間学コース:人間存在論特殊研究、教育史特殊研究、教育社会学特殊研究、比較教育学特殊研究、音楽と子ども特殊研究、身体文化学特殊研究など
心理学コース:対人心理学特殊研究、知覚・認知心理学、子ども心理学特殊研究、障害者・障害児心理学など