教育学・人間学コースは、人間形成と人間存在に関わる事象――学校教育の制度・カリキュラム・方法、社会教育、生涯学習等の教育現実やその他の教育的現象、哲学・倫理学上の思想的諸問題、さらには身体文化や芸術、メディア等 ――について幅広く学び、研究することを目指しています。
- POINT.01
原理を探究する
人間という存在そのものを、現代生じている諸問題と関連させながら根源から究明し、考察していきます。
- POINT.02
テキストと向き合う
人間、教育、社会、文化のあり方について、古今東⻄の多様なテキストを深く読み込みながら探究していきます。
- POINT.03
興味・関心を
大切にする今、あなたの興味や関心があることから、新たな学びが始まります。そのことにこだわり、学際的な授業を通して本質へと迫っていきます。
スタッフと研究分野
カリキュラムについて
授業科目は大きく【概論】【実習】【演習】【特殊研究】に分かれています。
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概論
人間や教育をめぐる問題について、基礎的な知識と広い視野を身につけます。
哲学概論、倫理学概論、教育学概論、教育史概論、音楽概論、身体文化学概論など -
実習
コースの教員の研究に触れたり、学外へと足を延ばして、さまざまなことを体験しながら自身の学びを広げていきます。
教育学・人間学実習ⅠⅡなど -
演習
哲学・倫理学、教育学、音楽教育学、身体文化学の4つの分野について、さらに専門的知識を身につけ、思考を深めていきます。
哲学演習、教育史演習、教育社会学演習、比較教育学演習、音楽と子ども演習、身体文化学演習など -
特殊研究
哲学・倫理学、教育学、音楽教育学、身体文化学の4つの分野から、人間や教育について考えていきます。
人間存在論特殊研究、教育史特殊研究、教育社会学特殊研究、比較教育学特殊研究、音楽と子ども特殊研究、身体文化学特殊研究など
卒業論文の例
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哲学・倫理学
- 現代において複製芸術を経験することの意義
- アイヒマン裁判とは何だったのか―アーレントにおける「悪の陳腐さ」をめぐる論争を中心に
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教育学
- 子どもの生活世界を「理解する」とは―マックス・ヴァン=マーネンの現象学的教育学に即して
- E.カッシーラーのシンボル形式の哲学における美意識の意味
- 大学入学時における不本意感の規定要因及び入学後経験等の影響
- 中国における小学校教師と保護者のチャットアプリを通じた連携 ―教師側の意識や姿勢に着目して
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音楽教育学
- 応援の場における音楽の力―高校野球における「魔曲」に着目して
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身体文化学
- 観光都市「京都」の独自性―「深さ」の消費に着目して
- ガングロギャルへのまなざしと彼女たちの抵抗戦略 ―ガングロ界の構造と諸言説の機能
- 肌が知る下着 ―鴨居羊子の下着論とその思想
さまざまな分野で
活躍する卒業生たち
卒業後の進路は、各地の幼稚園・小学校・中学・高校の教員に毎年数名が合格しているほか、国家・地方公務員や一般企業など、職種は多岐にわたっています。
また、卒論でやり残したことがある人や、研究者を目指している人には博士前期課程(2年)への進学を勧めています。研究者になりたい人は、さらに博士後期課程(3年)へ進学して、学会発表や学会誌に論文を投稿しながら、研究者としての資質を高め、博士論文作成しています。