人文社会学科

地理学コース

文系・理系の知を融合して地域を多面的に理解する

地理学コースでは、地域の自然・社会・経済、都市の成り立ち、まちづくり、生活文化、ツーリズム、ポピュラーカルチャー、ジェンダー、景観、環境問題、自然災害などのテーマについて、奈良県内、⽇本国内、海外などを対象に、多様な空間スケールで研究が可能です。6名の教員の指導の下で、自然地理学や人文地理学をはじめ、地誌学や地域研究についての勉強/研究ができます。

  • POINT.01

    学際的な視点

    空間を軸にして、歴史、経済、社会、文化、自然など、さまざまな視点から対象地域を考察する力を身につけます。

  • POINT.02

    徹底した現場主義

    百聞は一見に如かず。授業では国内外のさまざまな現場に出かけて、自分の目で見て考えることを重視します。

  • POINT.03

    データ分析の
    スキル養成

    住⺠からのインタビュー情報、自治体の統計資料、GISデータ、気象データなど、地域に係わる各種データの扱い方を学びます。

スタッフと研究分野

カリキュラムについて

授業科目は大きく【概論】【実習】【講読】【演習】【特殊研究】に分かれています。

  • 概論

    人文地理学、自然地理学を広く概観する入門的内容です。地理学に関する基礎知識や方法論、地域の見方・考え方などを学びます。
    人文地理学概論、自然地理学概論、地誌、地域情報学概論など

  • 実習

    地形図や空中写真、GISを用いて、地域の情報を読み取ったり、分析結果を地図化したりする手法を習得します。
    地理学実習A、地理学実習B、地理学統計実習、地理情報システム実習など

  • 講読

    ⽇本語や英語で書かれた文献を精読することで、地理学分野の国内外の動向と理論を学びます。
    地理学入門講読A、地理学入門講読B、地理学専門講読など

  • 演習

    教室で学習した理論や方法論を基に、実際にフィールドに出かけて、自分の目で地域の状況を確かめるとともに、自分の力で地域調査する能力を育みます。
    地理学演習I、地理学演習II、地理学フィールド演習、フィールド探究演習など

  • 特殊研究

    地理学分野の最新の動向を知ることで、自身の関心を深めていきます。
    経済地理学特殊研究、社会地理学特殊研究、文化地理学特殊研究、地域分析論特殊研究、地形環境学特殊研究、環境地理学特殊研究など

卒業論文の例

  • 人文地理学

    • 工場夜景を活用した新たなツーリズムの可能性
    • 生駒市における市⺠活動参加者の意識と実践
    • 愛知県豊橋市の公営住宅における外国人の適応過程
    • 女子大学生の将来の居住地選好
    • カカオ豆の生産と流通からみた農家の生業変化
    • 三重県における季節性インフルエンザの流行パターンに関する研究
  • 自然地理学

    • 神社林の植生構造とその動態
    • 奈良盆地における浸水常襲地域の内水氾濫
    • 和歌山県沿岸部における潮風害と農業
    • 新潟県における人身雪害の推移とその地域的特性

(付記:本コースの前身である地域環境学コース、社会情報学コース、文化メディア学コースに提出された地理学系の卒論の例です。)

 

さまざまな分野で
活躍する卒業生たち

卒業後の進路は、国家公務員・地方公務員に就職するほか、旅行会社、地図製作会社、出版会社、コンサルタントなど、専門性を活かした職種で働く卒業生も多数います。

また、中学・高校教諭専修免許状の取得や、卒業論文よりもさらにレベルの高い修士論文を執筆するために博士前期課程(2年)へ進学する人もいます。その先の、博士後期課程(3年)へ進学して博士号の学位を取得した後、研究職に就く人もいます。