言語文化学科
ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース
笹本 涼子准教授
主に英語と日本語を対象に、言語学・英語学、そしてレセプション研究という観点からコミュニケーションに関する研究を行っています。特に、コミュニケーションがことばだけでなく視聴覚を通じたマルチモーダルなものであることに注目し、感覚や感情の伝達に関する研究に力を入れています。最近では、オノマトペや絵文字、GIFスタンプを用いた感情の伝達や、テロップを通じた「画面上の文字」に関する語用論的なアプローチを探求しています。
語レベルでの語用論分析を超え、多様な学際的な視点からコミュニケーションの本質を解明していくことを目指しています。
所属 | 研究院人文科学系言語文化領域 |
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学位 | 博士 (Doctor of Philosophy) |
研究分野 | 英語学、 言語学、 レセプション研究 |
担当経験のある科目(授業) | 英語学演習
英語分析論特殊研究 |
学科・コース |
ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース |
受験生へのメッセージ | 「ことば」をコミュニケーションの観点から見ると、思いがけない発見がたくさんあります。例えば、アイルランドでよく使われる’It’ll be grand’(大丈夫だよ)は文脈によって本当に大丈夫な場合もあるし、はいはい、と受け流しているだけの場合もあります ‘That’s interesting’は字義通りに取れば相手に興味を持ってもらえたと考えてしまいますが、実は「全然面白くないな」と思われている場合が多くあります。話し手の意図をきちんと理解するために、私たちは常にことばだけでなく表情や声色その他の文脈情報を考慮しながら推論をしているのです。ことばの研究は日常の中で何気なくやっていることに大きな気づきがある学問です。一緒に言葉とコミュニケーションについて考えてみませんか? |