【新著紹介】言語文化学科 尾山 慎
- 研究
【新著紹介】
『日本語の文字と表記 学びとその方法』(花鳥社、2022年12月)
言語文化学科日本アジア言語文化学コース
尾山 慎
この本は、日本語の文字(漢字・平仮名・片仮名)、そしてそれが実際に並べられた表記、またその筆跡、筆致、紙面上の配置など様々な事象について、いかに分析、研究されるかを様々な角度から論じたものです。奈良女子大学で私が担当する「国語史概論」「国語学概論」「国語学講読」などで話す内容、そして学生のみなさんと一緒に考えてきたことをいろいろ取り込んで、まとめて一冊にしたものです。今日まで蓄積されてきた学界の研究、そしてそれらを承けて今後どのように展開されていくかということについても広く取り上げて、紹介したり、論説したりしています。そして、ただただすでに完成された研究方法に沿って紹介していくのではなく、研究方法、アプローチそれ自体をも、再検討しながら、時に新たに考案することを心がけて書きました。